現在、新型コロナウイルス感染の第3波に直面しています。韓国社会は、大きく生活状況が変動し続け、特に感染者の多い首都圏の防疫レベルの引き上げが行われるなど、部分的なロックダウンが起こっています。今日は、現在（2020年12月8日時点）の韓国コロナ防疫情報をご紹介します。
1.韓国のコロナ防疫レベル改編
2020年11月7日から、防疫レベルが改編および適用されるようになりました。今までの3段階レベルが5段階レベルへと再分化により、細かい防疫措置が適用されるようになりました。今までは、全国統一でレベル引き上げなどが適用されていたことで、経済的被害も多く効率性が問題視されていた面も含まれ、今回の改編により地域別や施設別ごとの防疫措置レベルが適用され、引き上げ基準も2週間の1日平均感染者から1週間の1日平均感染者へとやや細かく厳しく変更されるようになりました。
5段階に再分化
レベル１：生活防疫レベル
感染者：首都圏100人未満・首都圏外30人未満（江原道・済州島10人未満）
会合や行事：500名以上の場合は自治体の申告や協議が必要。
しっかりと生活での距離を確保し、マスク着用などの予防策を守れば、日常生活と社会経済的活動などを維持しながら、大きな制約規制なく日常生活が可能です。
レベル1.5：地域的流行段階レベル
感染者：首都圏100人以上・首都圏外30人以上（江原道・済州島10人以上）
会合や行事：レベル1の措置同様・一部イベントは100名以上禁止
地域流行の開始レベルを指し、地域は徹底した生活防疫、大勢が使用する施設の利用者数の制限強化や危険度の高い活動が禁止となります。
レベル2：地域的流行段階レベル
全国感染者：300人超え
会合や行事：100人以上禁止
地域流行が急速化し、全国的な拡散が始まるレベル。流行地域でレベル1.5の措置が1週間続き、感染者もレベル1.5基準の2倍以上になった場合、２つ以上の圏域で1.5レベルの流行が1週間継続した場合に適用されます。カラオケや屋内スポーツ施設、映画館やネットカフェ、美容室、飲食禁止など遊興施設や集合などの活動が禁止され、21時以降の営業停止の制限強化がされます。飲食店では、21時まで店内で食事が可能。21時以降はテイクアウトやデリバリーのみ可能となります。カフェは、着席禁止、テイクアウト・デリバリーのみ可能です。
レベル2.5：全国的流行段階レベル
全国の週平均感染者：400~500人以上。
会合や行事：50以上禁止
全国的な流行の本格化を指し、医療システムの通常対応水準を超える流行が1週間以上継続もしくは拡大した時に適用。外出自粛や21時以降の営業停止の制限強化など最大限の自粛が適用されます。カラオケ店、屋内スポーツ施設、塾など休業となり、商店街、スーパーマーケットや百貨店、映画館、ネットカフェ、美容院、読書室などは21時以降の営業が禁止。飲食店では、21時まで店内で食事が可能。21時以降はテイクアウトやデリバリーのみ可能となります。カフェは、着席禁止、テイクアウト・デリバリーのみ可能です。
レベル3：全国的流行段階レベル
全国週平均感染者：800~1000名以上。
会合や行事：10人以上禁止
全国的に急激な感染者の増加、医療システム崩壊の危険に直面した大流行を指します。必須施設以外は屋外を問わず運営中止措置が適用され、最小限、他人との接触が最小化されます。このレベルになると、ほぼ外出禁止、事実上完全なロックダウンとなるでしょう。
現在のソウル首都圏の防疫レベルは？
現時点（2020年12月8日）、韓国全国感染者が600名を超え、ソウル首都圏は、レベル2.5。部分的ロックダウンレベルです。レベル2.5は、12月28日までの3週間維持されます。50人以上の集まりや行事が禁止され、多くの人が利用するほとんどの施設は21時以降は運営が禁止されます。
▶️レベル2.5の会社員や学生の通勤通学事情
通勤通学に使う公共交通機関でのマスク着用は、もちろん必須。マスク未着用では乗車することが出来ません。レベル2.5は、感染リスクが高い為、屋外でも他人との距離を2メートル以上確保が出来ない場合は、マスク着用が必須となります。違反し摘発された場合、10万ウォンの罰金が科せられます。
職場勤務の場合は、人員の1/3以上の在宅勤務を勧告し、ハイリスク事業の場合は、マスク着用や、換気・消毒・労働者間の距離維持確保が義務化されます。学生の登校事情は、密集度が1/3の登校が可能で残りはオンライン授業。大学入試のための塾以外は休講となります。
▶️レベル2.5の外食事情
- 飲食中：マスク着用義務なし
- 注文時：オーダーを待つ時間、会計時、常にマスク着用
- 座席：1席あけて距離を確保
カフェと飲食店の利用制限措置は、レベル２と同じで、カフェではテイクアウトとデリバリーのみ営業が認められ、飲食店は21時以降はテイクアウトとデリバリーのみ可能。大型スーパー・デパート、映画館、ネットカフェ、美容院、PCバン、テーマパークなどの大部分の営業時間も21時まで。ほぼ21時以降は営業禁止となり、人の行き来が無くなり、街中は静まり返ります。
韓国の出前文化がさらにヒートアップ！
首都圏でレベル2.5、首都圏外はレベル2の防疫措置により、外食業界のデリバリー件数が急上昇中です。飲食店やカフェが21時までにより、遅くまで長居できないという理由もあり、お店を訪れる人も少なくなり、デリバリーシステムを導入するお店も多くなりました。今まで以上にデリバリー注文を利用する人も増え、出前バイクが盛んに街中を走っています。
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韓国の現在のコロナ防疫情報をご紹介しました。マスク着用や手洗いなど自主的な防疫をしていきましょう。
