新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行の影響で、外出自粛の雰囲気が続く韓国ですが、市民の生活はどのように変わったのでしょうか?
韓国のニュースやSNSなどからの情報を元にまとめてみました!
「ホーム族(Home +族)」が増加
在宅勤務や始業延期などで外出を控える傾向になり、オンラインショッピングの利用率も増加しています。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行初期には、マスクやミネラルウォーター、ラーメンなどの生活用品を注文する人が相次ぎ、最近ではひきこもりの退屈さを解消するための趣味グッズなども人気が出てきています。スポーツジムの利用を避けてのホームトレーニング用品なども人気だそうです。
韓国では一人でできる運動が流行っている
ロッテマートモールによると、一人でも楽しむことができるスポーツ用品の売上高が前年同期と比べて大きく伸びたそうです。代表的なものとして、登山用品が157.8%、自転車用品が1680%、ウエイト用品は16.9%、キャンプ用品も68.5%伸びたそうです。簡単に一人ですることができるダンベルとヨガバンド、フラフープが各211.8%、58%、16.1%上昇しています。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が本格的に流行した2月以降はホームショッピング業界でも運動用品の販売が増え始め、現代ホームショッピングのホームトレーニング商品の2月の売上高は前月比64.1%、CJオーショッピングもヘルス用品の売上高が71%増加しました。室内で行う集団運動の人気が下火になり、韓国の国民の関心は個人スポーツとホームトレーニングに集まっています。
趣味活動にも変化が
ホームトレーニングだけでなく、料理から健康管理まで外に出なくても、自宅で楽しむことができる趣味用品にも変化がありました。
Gマーケットによると、過去1ヶ月間の趣味関連用品の売上は4倍以上に急増したそうです。楽器・コレクション(22%)、ホームギャラリー(26%)、寝具・カーテン(24%)などのホームデコ製品や家で楽しむ趣味グッズが人気だそうです。
特に10〜30代を中心に流行中のダイアリー装飾品の需要が急増しました。比較的低コストで楽しむことができ、自宅で味わう「小さな幸せ」が趣味として人気を得ているのが理由です。過去1ヶ月のマスキングテープなどのダイアリー装飾品を含む文房具・事務用品の売上高は71%増加しました。
おうちカフェを楽しむ人も増加
自宅でコーヒーを楽しむ「ホームカフェ族」が増え、コーヒーマシンも注目を浴びています。自宅で手軽に楽しむことができるカプセルのコーヒーから、最近では消費者の好みと口当たりが高級化に伴い、コーヒーをより新鮮に楽しむことができる全自動コーヒーマシンを求める人も増えているんだとか。
手間のかかるレシピも人気
SNSでも人気の「タルゴナコーヒー」は韓国芸能人やYoutuberも紹介し、外出自粛傾向にある人たちがお家で作って楽しんでいます。タルゴナはもともとは昔ながらのカルメ焼きの飴菓子ですが、キャラメル色が似ているところからその名前がついたようです。
<タルゴナコーヒーの作り方>
・インスタントコーヒー 大さじ1
・砂糖 大さじ1
・お湯 大さじ1
この3つをひたすら混ぜて、角が立つくらいのクリーム状になったら、グラスに注いだ牛乳の上に乗せて完成です。
混ぜるのに時間がかかり、普段は作らないようなレシピでも、ひきこもり生活で暇だからと言う理由で親しまれているようですよ。
セルフ美活も盛んな美容大国
美容サロンの利用も控える傾向の韓国では、ホームケア専用のヘアトリートメントやセルフネイル用品が人気だそうです。外出する機会がなくても美活はしっかり自宅で行うのがさすが美容大国ですね!
出前の注文も増加
リモートワークを行う会社も増えたため、今まで会社の近くでランチを外食していた会社員は家で出前を頼むことが多くなったとか。ある飲食店では、出前アプリの「ペミン」からの注文量が5倍になったそうです。
ちなみに、飲食物の受け渡しは対面ではなく、玄関前に置いてもらったりドアノブにかけてもらうなどの感染症対策も工夫しているようですよ!
コロナ防止にコロナ帽子?
コロナ帽子(코로나모자)という名の飛沫感染防止用の帽子がネットショッピングで購入できるそうです。カフェの店員がこの帽子をかぶっていたという記事も見かけました。
韓国では日ごとの感染者増加数が日々減少している傾向にあります。詳しくはこちらの記事で毎日感染者数を更新していますのでチェックしてみてくださいね。
1日も早く安心して海外旅行ができる日が来ることを願っています。